”ゼロ”その1
まいどまいどのチベ漫画の紹介です。
かなり以前にまたもやチベ漫友の”のりちゃん”から情報を頂いていたのですが、なにぶん片田舎の熊谷では古本屋の規模が小さくて見つからずに確認が遅れて今になってしまいました。
スーパージャンプで連載中の漫画”ゼロ(愛英史・里見桂)”は、ゴルゴ13のように世界を又にかけて各国の美術品の贋作品をつくりまくるストーリーです。
この世の全ての物を本物に複製する神の手を持つ究極の贋作者・ゼロ。姿形は言うに及ばず創作者の魂までも復元する創造主(ザ・マン・オブ・ザ・クリエイション)。世界を駆け巡るアートロマン!
そしてそのゼロの中でチベットをテーマにしたものは確認しただけで4件あります。
#47 ”呪われし銀パイプ”(第8巻収録)
#65 ”輪廻転生”(第10巻収録)
#173 ”第三の目”(第26巻収録)
#311 ”デルゲバルカン”(第49巻収録)
とりあえず今回は、#47”呪われし銀パイプ”の紹介。
”呪われし銀パイプ”
依頼品は象牙と銀で出来たパイプ。これは楼蘭で見つかったものらしく現場にゼロが行くが同行したのはなぜかチベ僧。彼の話では19世紀中頃に贋ラマ法王と呼ばれる王がいてダライラマの刺客によってそれは倒されたという伝説があったと言う。
っちゅうか吐藩の時代ならいざ知らず、19世紀中頃にチベットの勢力が楼蘭までのびていたとは思えないし、そもそもその頃すでに楼蘭は伝説化していて誰もそんなとこ行かないからこそ19世紀末にヘディンが血眼になって探してたわけなんだけど。でも、だからこそ密輸ルートにぴったりだったということ?ただこんな砂漠のど真ん中じゃ途中で補給できなくて死ぬってば。
・・・ってまた”まじつっこみ”してしまった。
というわけでその2の”まじつっこみ”ににつづく。
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Comments
そのヘディンの「シルクロード」に、「ダムビン・ラマ(贋ラマ)の盗賊の砦」という廃墟が写真付きで出ています。
贋ラマはそこで隊商から関税を取り立てていたそうですが、場所はゴビより東の北山山脈の道中にあって、贋ラマはダライ・ラマの手先ではなくハルハ・モンゴル人に殺されたとあります。
贋ラマが殺害された時期もヘディンによると「シルクロード」の「10年前」という事で、1923-4年頃の話となっています。
1934年には既に廃墟だったようですが、今も残っているんでしょうか……
Posted by: いまさらですが | August 03, 2008 01:37 AM