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February 14, 2005

使節?工作員?劉曼卿

先日、古本市で1冊の無茶苦茶古いチベ本を入手しました。
昭和14年(1939年)出版で”西蔵・西康 踏査記”という本ですが、内容は女性でありながら単身で1929~1930年にチベットへ。そして1932年に雲南省の調査を行った劉曼卿の記録です。

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旧仮名遣いで非常に読みにくくてまだ全部読んでないのですが、劉曼卿は漢語とチベット語の両方に長けていたために当時国民党の蒋介石から見込まれて命を受け、重慶からカムを抜けてラサに到達した後にダライラマ13世に謁見して国民党との復交を説得した後シッキムに抜けたようです。

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この本が出版された1940年頃は日本人の青木文教や矢島保次郎らがラサを離れた後で、かつ西川一三や木村肥佐生、野本甚蔵氏らがラサに入るまでの空白の時間だったのでチベットの状況を知りたかった日本としてはかなり貴重な情報だったのではないかと思われます。

私は彼女の存在は知らなかったのでこの新たな本の発見に衝撃を受けたのですが、調べてみたら1986年に”女性大使チベットを行く 中国辺境歴史の旅”という題名で再出版されていました。

たぶん現代仮名づかいになってて読みやすいんやろなあ・・・。

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Comments

この本(復刊版)、以前古本屋で見つけて買おうかどうか迷ったのですが
「新しい中国の建設を夢みる若い中国人女性の情熱あふれる旅行記である。」
という帯の文句で気分が萎えて買うのをやめたのですが、買っとけば良かったです。

>たぶん現代仮名づかいになってて読みやすいんやろ>なあ
写真のページもあってなかなか読みやすいです。
あと、復刊版の「中国辺境歴史の旅」シリーズは
もう一冊西洋人の東チベット紀行も収録されていて
こちらも面白いです(こちらは買いました)

Posted by: かわばた | February 17, 2005 at 11:00 AM

「ちべラボ」のYakDiBBSの過去ログ1の「劉曼卿著 『女性大使チベットを行く』」(2004-09-28 :(http://star.aa.tufs.ac.jp/tibet/?YakDi_01#content_1_10)に劉曼卿の著作について少しカキコしてあり、その追記として少し書こうと思っていたのですが、こちらに 『西康・西藏踏査記』の話がでたのでここにカキコします。

公共図書館の相互貸し出し制度を利用して、 『西康・西藏踏査記』(劉曼卿著、松枝他訳、改造社版、昭和14年)を借りました。原著は『康蔵■征』(■は車偏に召。劉曼卿著。上海商務印書館 民国22年(1933))で、翻訳は 『女性大使チベットを行く』(白水社、1986年)がでています。

祖先が漢族ながらもラサに9歳まで住み、言語・習俗もチベット化していた彼女が離婚、(北京の)師範に再入学、看護師見習いになり、そのチベット語の才から国民政府の書記官に任命され、国民政府の意をていし、ダライ・ラマ(当時は13世)に面会しにラサ入りするという紀行記録です。今でも車を使わないでラサ入りするのは大変ですが、それをやってのけたのです。当時のチベット情勢(地理・習俗)も詳しく一読されるとよいでしょう。

「改造社より翻訳出版されたものをもとにした」と但し書きがありましたが、現代的な文章や漢字仮名使いは現代風に手直しされているだけで、章立ても、内容もまったく同じものです。例(続記:p283より)を示すと、「この度は四川の舊路を避(旧字)け、海(旧字)路安南を經、」は「今度は四川の旧路を避け、海路ベトナムを経、」となっているだけで、こういう但し書きは詐欺まがいじゃないのかな。

ともかく原著(中国語)は悪文のようですが、『女性大使チベットを行く』は女性にも愛読できるのでは。
風来坊さんの文章の2番煎じになったみたい。こういうことは早く書かないといけない見本です.

Posted by: ichhan | February 18, 2005 at 02:39 AM

>あと、復刊版の「中国辺境歴史の旅」シリーズはもう一冊西洋人の東チベット紀行も収録されていてこちらも面白いです(こちらは買いました)

結局WEBで古本を検索して注文していました。
ただ”女性大使・・・”は単品では見つけられなかったので8冊まとめてです。
でもそれはそれで面白そうなんで到着が楽しみですわ。

Posted by: 風来坊 | February 21, 2005 at 12:04 AM

>「ちべラボ」のYakDiBBSの過去ログ1の「劉曼卿著 『女性大使チベットを行く』」(2004-09-28 :(http://star.aa.tufs.ac.jp/tibet/?YakDi_01#content_1_10)

以前この本について検索していたらichhanの書き込み見つけて”こんなところにも!”と感心してしまいました。しかもフットワークの軽いこと。
やっぱりすごいわ。!

>「改造社より翻訳出版されたものをもとにした」と但し書きがありましたが、現代的な文章や漢字仮名使いは現代風に手直しされているだけで、章立ても、内容もまったく同じものです。

”もとにした”というより”パクリ”ですか?
とにかく新しいほうも入手できそうなので確認してまたUPします。

Posted by: 風来坊 | February 21, 2005 at 12:11 AM

旧仮名使いと聞いて、日本語を予想していたら
中国語ですか…

古文大好きなのでつぎにお会いしたときに見せて
いただこうと思っていたのですが、こりゃ無理です(^^;

Posted by: ぽち | February 22, 2005 at 09:22 PM

ぽちさんお久しぶりです。
相変わらず日々の生活に忙殺されていますか?
はてさていつになったらインドに行けるのでしょうか?

>旧仮名使いと聞いて、日本語を予想していたら
>中国語ですか…

いやいやちゃんと日本語ですよ。原書が中国語というだけでちゃんと翻訳されています。
最近WEBで現代訳版を入手したので2冊同時に読むつもりです。

>古文大好きなのでつぎにお会いしたときに見せて
>いただこうと思っていたのですが、こりゃ無理です(^^;

ほう、そういう趣味があったとは!
ちゃんと今度会ったときにお見せしますよ。

古文は高校の時の先生が嫌いだったこともあって苦手です。ほんと読めない漢字が多くてイメージが湧きにくいんよなあ。

Posted by: 風来坊 | February 24, 2005 at 11:58 PM

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